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ロボコン統計 高専ロボコンで使っているものに対して,統計をとってみようというページ. 簡単な情報提供をお願いします. ほかの方が行ったアンケート結果 2010年度アンケート集計結果(機械・電気系) http //akiba.geocities.jp/situsec021/index.html 2011 使用しているマイコン 北海道 東北 関東甲信越 東海北陸 近畿地区 中国地区 四国地区 九州沖縄地区 合計 PIC 2(鶴岡,八戸) 1(木更津) 2(呉,広島) 1(熊本) 6 AVR 1(群馬) 1(熊本) 2 SH,SH2 2(鶴岡,八戸) 1(佐世保) 3 H8 1(鶴岡) 1 大会でのトラブル ※10月2日追加 (バッテリーが壊れた、配線が切れた、直前に改善要求があった等) 関東 計測と審判でサイズを満たしているかの基準が違う -- yuki@木更津 Aチーム バンパーの素材の指摘(もろい材質は使ってはいけない) 養生テープで補強 Bチーム ねじの締め忘れ。片方の発射がうまくいかなかったのはこのため -- naka(呉) 使っているモータ ※10月2日追加(大会後推奨) 関東 マブチ380,385,540 と、ブラシレス -- yuki@木更津 Aチーム マクソン150W,Bチーム RZ-8BAWA(13.2Vで使用) -- naka(呉) 使っているバッテリー ※10月2日追加(大会後推奨) LiFe4セル3800mAh -- (naka(呉)) LiPo3セル4000mAh -- (米子) 使っているコントローラ 例 PSコン,wiiクラシックコントローラ,プロポ,その他既製品(自由記述),自作(参考写真があればリンク張ります。) ※10月6日追加 デュアルショック2 XBeeSeries1Proで送信 -- naka(呉) wiiクラシックコントローラpro -- (米子) 情報提供 高専 回答 すべてのコメントを見る 使用マイコン:SH7125 -- (佐世保) 使用しているマイコン:PICのみ -- (広島) コントローラ:wiiクラシックコントローラpro -- (米子) 使っているバッテリー:lipo3セル4000mAh -- (米子) 使っているバッテリー LiFe4セル3800mAh -- (naka(呉))
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【名前】八田モンキー 【性別】雄 【武器】バナナ 【攻撃力】8 【防御力】8 【体力】1 【精神力】0 【さりげなさ(フリースキル)】13 【特殊能力名】ポイ捨て(30%) 【特殊能力説明】 任意の空白のマスにバナナの皮をポイ捨てする(トラップを仕掛ける)。 そのマスを踏んだキャラクターは滑って即死。一度しか使えないし、一度しかトラップは発動しない。 使えば攻撃力が0になるかわりに、体力が8になる。 武器であるバナナの中身を食べてしまうかわりに、お腹が膨れるからである。 【キャラクターの説明】 幼いとき、自分をイジめていたガキ大将にバナナトラップを仕掛けるも、そのガキ大将はバナナの皮を踏んだはいいが、コントのようにずっこけたりはしなかった。 それどころか、そのことがバレた八田モンキーは逆にボコボコにされてしまう。 その後、悲しみと憎しみに悶えた末、彼は魔人へと覚醒したのであった。 それ以来、彼が捨てたバナナの皮を踏んだ者は、「どうしてこんなところにバナナの皮が!」と叫びながらずっこけた後、例外なく即死する。
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今年の盆踊りは、8月21日・22日を予定しています。 太鼓部は、以前から子供の故郷作りの一環として、盆踊りに子供たちが太鼓を打つことを慣わしとしてきました。子供のころに練習し、20代、30代になった大人が盆踊りで太鼓をたたいているのを見ていると何年経っても昔練習したことは体で覚えているようです。 今年も練習日を多く計画いたしました。小学生以上大勢の参加をお待ちしています。 練習:8月11日(火)、12日(水)、13日(木)、14日(金)、15日(土) 時間:午後2時~4時 場所:双葉町会館
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【作品名】刃牙道 【ジャンル】格闘とんち漫画 【速度計算】 本作の時系列は幼年期編→地下闘技場編→最強トーナメント編→最凶死刑囚編→中国大擂台賽編→神の子激闘編 →異種格闘技編→ 監獄バトル編→ピクル編→強者達の戦い編→最終決戦編→武蔵編 となっている。 【速度計算】 ※本作では「人間の反応速度は0.5秒以下には決して縮まらず~」などといった解説が何度も出てくるが、最強スレ的解釈をすると 序盤ですら速攻で矛盾が発生するためここでは最大値ルールを取り、0.5秒の法則に関しては一切無視する。 土管が1m程度落下する間(0.4516秒)に9発のパンチを叩き込める独歩 その独歩のパンチ3連発を視認して全て回避し拳にキスできる初期の刃牙=0.05秒反応未満 この状態よりだいぶ強くなったトーナメント制覇後の刃牙でも全く視認できない速度で窓を飛び越えて背後を取るシコルスキー 刃牙までの距離を5mとして100m/sの戦闘速度 このシコルスキーと、更にシコル並のスピードを持つ柳の二人を同時に相手して勝てる死刑囚編の刃牙(戦闘・反応100m/s以上) また、シコルスキーを叩きのめせるジャックでも全く視認できない速度で10mを往復するピクル=戦闘速度2000m/s(マッハ5.88) 【名前】宮本武蔵 【属性】自分の遺伝子から作られたクローンに本人の魂が宿った存在 【大きさ】成人男性並み 【攻撃力】純粋な力比べでピクルを上回る 無刀:チョップ 範馬勇次郎が全力で回避行動をしなければいけないので、少なくとも範馬勇次郎にダメージを与えられる威力 無銘金重:日本刀 ピクルの体を斬れる威力 【防御力】勇次郎から殴られたり金的をくらっても戦闘続行可能 ピクルの全力タックルをくらっても平気、ピクルに殴られても戦闘続行可能 ピクルに肩を食い千切られても平気、そのすぐ後の十分ぐらい経ったら勝手に治った 【素早さ】ピクルが飛び掛かってきたのを見てから交錯して、ピクルの両膝、両肩、両足首の六か所を瞬時に切り刻める(マッハ5.88以上の反応、戦闘速度) 長距離移動は達人以上 【特殊能力】エア斬り:殺気の刃で斬る、少なくとも射程は4mぐらいある 相手が常人なら気絶する威力 【長所】刃牙やピクルや勇次郎以上 【短所】テンプレが刃牙やピクルや勇次郎に依存 作中でワーストバトルを更新し続けて最後はババァのキスで昇天した 範馬勇次郎:https //www39.atwiki.jp/tekiyakusaikyou/pages/1798.html ピクル:https //www39.atwiki.jp/tekiyakusaikyou/pages/845.html 参戦 vol.102 vol.102 405格無しさん2018/07/30(月) 16 54 39.25ID hzPac2SR 宮本武蔵(バキシリーズ)考察。一応名前がややこしいかもなのでバキシリーズと銘打っておく。 マッハ5,88以上の戦闘、反応速度+射程4mの常人気絶のエア斬り 能力構成的に「斬撃ができる範馬勇次郎」なので勇次郎から上げていく ×呂布 普通にボコボコにされる ×木星刑務所の現場監督 電磁鞭で感電負け ×ミラム・バルドゥ 銃弾10cm反応は無理、ずたずたにされる ×天羽斬々 マッハ10は無理、ボコボコにされる ○範馬勇次郎 斬撃勝ち 基本的に範馬勇次郎と変わらんのでこれより下には負けんだろう 位置は範馬勇次郎の上 天羽斬々>宮本武蔵(バキシリーズ)>範馬勇次郎 なんとまぁ……アレな結果に
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#ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (怪物記2.jpg) 第一話【死出蛍】 兄ちゃん、蛍はなんで死んでしまうん? ――節子 F1という競技はそれより下位のF3などとは大きな違いがある。出場選手やスタッフのレベルの差もそうだが、マシンレギュレーションの違いだ。F3カーのエンジンの排気量は2000ccだがF1カーに搭載されるエンジンの排気量は2400ccだ。だからF1カーとF3カーがレースすればまず間違いなくF1カーが勝つ。 いささか回りくどくなったが、私が言いたいのは性能差は埋められないということだ。要するに、 「君達……もう少し、加減して、歩く気は、ないか……?」 双葉学園都市の生徒と比べればF3カーはおろか原付程度の私の体力はもはや限界だった。現に彼女らと20メートルは距離が開いている。 「学者さん、いくらなんでも体力なさすぎですよ」 「こんなジャングルの中を30kmも歩けば普通は疲れ果てる……」 私の体力はあくまで人並みだ。もっとも人並みはずれた面々から見れば貧弱もいいところだろうが。 「何にしろこのペースで歩き続けるのはもう無理だ……。ペースを緩めるか休憩するかしないことにはもう歩けん」 「でも早く問題のラルヴァ見つけないと夜になっちゃいますよ?」 「ラルヴァ……か」 人類はラルヴァと呼ばれる生物と戦っている。もっとも、彼らは生物というくくりには収まらない。彼らは獣のようであり、怨霊のようであり……人のようである。 彼らとの戦いは世界の『裏側』でずっと昔から続いている。それこそ人類が文明をもったころから続いているらしい。世界各地の伝説や伝承の類――雪女やミノタウロスなどは当時のラルヴァのことを綴ったものだとも今では考えられている。それらの伝説や伝承の中、そして世界の『裏側』にしかいなかったラルヴァの有り様は二十年前から大きく様変わりした。まるで器の中から水が溢れ出すようにラルヴァは『表側』に現れ始めた。 今の世界にはラルヴァが溢れている。しかしこの国でそのことを知る人間の数は決して多くはない。大多数の国民は情報統制に遮られ、ラルヴァの存在を知らない。知っているのは遥か過去からラルヴァと戦い続けていた人間――『裏側』の異能力者と、彼らと接触をもつ『表側』の政府。そして、彼らに育てられる異能力者の少年少女――双葉学園都市の学生たちだ。 彼らは学問やラルヴァに対抗する術を学ぶ学生であると同時に、『表側』の世界を襲うラルヴァと戦う戦士でもある。日本の各地でラルヴァが出現した際には現場に急行し、ラルヴァを討伐する使命を帯びている。 だが、彼らに同行する私は双葉学園の学生ではない。『裏側』の異能力者でもない。ラルヴァを研究する一人の科学者だ。双葉学園の学生たちがラルヴァの起こす事件を解決するために現場に出向くとき、研究のために同行する。 そう、今回のように……だ。 「……休憩がてらに今回の事件を再確認してもいいか?」 「既に休憩は決定事項なんですか……。しょうがないですね。みんなー! ちょっと休憩するよー!」 彼女の号令で今回のラルヴァ討伐パーティの面々が思い思いの姿勢で休憩する。仲間と雑談するのもいれば木に背中を預けて寝ているのもいる。……中には「何でこの程度で休憩するんだ」と非難がましい目で私を見ているのもいるが。 「それで今回の事件の確認でしたっけ?」 「ああ。私が事件のあらましを覚えている限り話す。それに修正や追加があったら言ってくれ」 「はい、わかりました」 事件の分類は【変死事件】。ラルヴァが起こしたとされる事件では一番件数が多い事例だ。 最初の被害者はここで働いていた女性従業員。一週間前から姿が見えない。以後の事件の被害者と同様に死亡したと推定されている。 第二の被害者はここの男性従業員。六日前の終業時間になっても姿が見えず、翌朝ミイラになってるのが発見された。外傷はない。 第三の被害者は第二の被害者の変死事件を調べていた警察官。捜査に当たっていた警官全員がミイラになって発見された。発見時刻はやはり朝。警官たちが拳銃を発砲した形跡はあったが弾丸は全て土や木に埋まって発見された。 かくしてこの変死事件はラルヴァによるものという見方が強まり、刑事事件から双葉学園預かりのラルヴァ事件となった。 「しかし半日かけての捜索も成果なし、か」 「はい。でもこの事件は早く解決しないといけません」 「なにせ現場が“こんなところ”だからな」 私は周囲の鬱蒼としたジャングルを見回した。しかしここは日本であるし屋久島でもない、普通こんなジャングルはない。さらに言ってしまえばこのジャングルは本物のジャングルじゃない。ここは 「ラルヴァもなんでまた遊園地のアトラクションなんかに出現したんだか」 ここはN県にある地方遊園地の中だ。人口のジャングルはこの遊園地のアトラクションの一つであり、実際には直径1km程度とそう大した広さではない。しかし件のラルヴァは姿を見せず、おかげで延々と歩き回って結局30kmも歩く羽目になった。 「今日は変死事件の調査ってことで警察筋から閉園にできてますけど、そう何日もは無理ですよ。 ここは普通の遊園地で営業者も従業員も誰一人ラルヴァのことは知らないんですから」 そんなわけでこの事件はスピード解決が求められている。今ここにいるのは私を含めて六人だが、数十人の学生が遊園地中を手分けして捜索している。私はラルヴァが隠れるならここだろうと踏んでこのグループに同行したが、ラルヴァは姿を見せない。 「それにしても、こんなに見つからないなんて……ホントにラルヴァがいるんでしょうか?」 「いるさ。それだけは疑いようがないし、どんなタイプのラルヴァがこの事件を起こしたのかも既に想像がついた」 「え?」 「ラルヴァのカテゴリーはエレメント。特性は生気吸収。行動時間は夜間限定だな」 「銃弾が全て土木の中から発見されたということは『発砲はしたが当たらなかった』ということ。 この時点でラルヴァのカテゴリーは物理攻撃をすり抜けるエレメントか、高速移動で回避するタイプかに絞れる。 次に被害者が全て外傷もなくミイラ化していたのは生気吸収によるものと推測できる。 そういった生気吸収はカテゴリーエレメントの十八番であるし、ビーストやデミヒューマンが同じことをしようとすれば被害者は大なり小なり外傷を負う。 連中は生気を吸収するタイプでも噛みつきか握首を行うからな。よってカテゴリーはエレメントに特定。 また被害者が全て朝になってから発見されたというのも大きい。 恐らく、夜間の発見者は発見した被害者と同様に生気を吸われて殺されている。 つまり第三の被害者である警官たちは夜間も事件の捜索をしていたために、殺しつくされた。 しかし朝の発見者は殺されていない。このことから対象の活動時間は夜間限定であると断定できる。 それらの総合的な結論が『ラルヴァのカテゴリーはエレメント。特性は生気吸収。行動時間は夜間限定』だ」 「…………」 推論を述べ終えたとき、彼女や彼女のパーティメンバーはポカンとした顔で私を見ていることに気づいた。……どこか間違えただろうか。まぁ、外傷なしで生気吸収する新種のデミヒューマンという線もないではなかったが……。 「さすが探偵さんですね、びっくりしました」 「いや待て。私は探偵じゃないぞ、学者だ」 しかしながらシャーロック・ホームズの趣味は化学実験という設定なので両者は案外近いのかもしれないが。 「あら? でも夜に活動するラルヴァってわかっていたなら何も昼間に動き回らなくても良かったんじゃないですか?」 「科学者というのは仮に九割の確度で正しいと思っていても、後の一割を確かにするために実験を重ねるものだからな。 昼間に歩き回って何も出てこなかったおかげで夜間限定のラルヴァだと断定できた」 そう、ようやく断定できた。 「さあ、そういうわけで、だ。夜間まで待つとしようじゃないか。正直なところこれ以上歩くと肝心の夜に歩けなくなる」 私の足腰は座ったまま立てないほど限界だった。 果たして夜中になってラルヴァは出現した。 「ほたる……?」 木の中から一円玉程度の青白く光る球体がふわふわと浮かび上がってきた。たしかに、何も知らずに見れば蛍に見える。 「【死出蛍】か……予想外だな」 「しでぼたる、ですか」 「カテゴリーエレメント、下級Cノ5だ」 ラルヴァはその強さや知能によってカテゴリからさらに細かく分類される。下級Cノ5は『現代兵器が通用し』『単細胞生物レベルの知能で』『自然災害レベルで存在するだけで人を殺す 』だ。 「下級でCで5? それっておかしくないですか」 「そうだな。普通5という等級は圧倒的な力をもったラルヴァに与えられるものだ。 しかし死出蛍はその例外に当たる。極めて弱いが、存在するだけで人を殺す。 こいつらは近づくだけで人の生気を吸収するからな。まぁ、普通は触られても軽度の栄養失調程度で済む」 死出蛍はラルヴァの等級付けの隙間に存在するラルヴァだ。これといった意思もなく現代科学で対処可能だが、いるだけで人に危険が及ぶ。稀に死ぬ。感染しないインフルエンザのようなものだ。 「そもそも対処法さえ知ってれば何も怖くないラルヴァだ。まぁ、拳銃は効かないが」 私は持ち込んだ懐中電灯を点けて対処法を実演して見せた。懐中電灯の光で、死出蛍の青白い光を包み込む。すると、 「あ!」 懐中電灯の光が過ぎ去ったとき、死出蛍は消滅していた。 「死出蛍は自分よりも大きく強い光に包み込まれると消滅する。懐中電灯を持っていれば子供にだって倒せるラルヴァだ」 数多いるラルヴァの中でも最弱のラルヴァといっても過言ではない。その脆弱さ、低い危険度、まだ野犬の方が危険だろう。しかし……だからこそ、解せない。先ほど述べたように普通は死出蛍に触られても軽度の栄養失調になるくらいだ。死ぬなんて事態は滅多にない。だというのに……この事件は人が死にすぎている。たかが死出蛍で何人も人が死ぬわけはない。そもそも警官たちとて夜間に捜索をしていたのだから当然懐中電灯は持っていたはずなのに、なぜ……。 「……学者さん」 「なんだ?」 「死出蛍って群れますか?」 「ん? ああ、群れる。と言ってもラルヴァの一種だ。ある特殊な条件下でなければせいぜい十かそこらだろう」 「じゃあこれって特殊な条件下ですか?」 「……何?」 彼女が指差したのはこの周囲の木々……否、 「なるほど。たしかにこれだけ集まれば死ぬほど生気を吸われるな」 眠りから目覚めるように木々の中から浮かびだす、数百数千もの死出蛍の群れだった。 「しかし、なんとも……すごいなこれは」 呆れと感心が半々の心境で私は死出蛍を見ていた。数千匹の死出蛍の群れは今も続々と数を増し続けている。夜行性とはいえ、これだけいてよく昼間一匹も見なかったものだ。……ああ、そうか。日が昇ると木に隠れない奴は消えてしまうのか。 「感心してる場合じゃないですよ学者さん!?」 口調こそ慌てているが彼女と彼女のパーティの動きは機敏だった。先刻説明した『接触すると生気を吸われる』、『大きく強い光に包み込まれると消滅する』という二つの情報を有効に使い、距離をとりつつそれぞれが携行した懐中電灯の光を当てて死出蛍を消していく。さすが双葉学園都市の生徒。場慣れしている。 「ところで君達は異能を使わないのか?」 「あたしのチームは全員身体強化系の異能ですから!」 なるほど。道理で昼間あれだけ歩き回ったのに全く疲れてないと思った。 「となると逆に死出蛍で良かったということか」 エレメントに物理攻撃は効かないが死出蛍は懐中電灯があれば倒すことができる。この分ならじきに…………待った。 「だから……これで倒しきれるなら警官は全滅なんてしやしない」 ラルヴァの存在を知らず、気が動転していたとしてもこの暗闇で懐中電灯の光を当てれば死出蛍の弱点は分かる。しかし警官は全滅した。即ち、死出蛍にはまだ秘密が…………あった。 懐中電灯に照らされて徐々に数を減らしていた数千の死出蛍。奴らは示し合わせたように一箇所に集合し ――そのまま一匹の巨大な死出蛍と化した。 小さな球体が巨大な球体を成す様はまるで原子の結晶構造のようだ。一匹一匹は一円玉程度の大きさだった光球も寄り集まって、今では運動会の大玉の数倍は大きい。 「納得した。これではもう懐中電灯ではどうしようもない」 私も生徒たちも懐中電灯の光を当て続けているが、まったく効く様子がない。それはそうだろう。今の死出蛍の光は懐中電灯などよりも遥かに大きく強い。加えて、今の巨大化した死出蛍に触れられれば一瞬でミイラと化すだろう。さらに不味いのは、 「……やっぱりなぁ」 「あの、学者さん? やっぱりって?」 「さっき死出蛍のことをこれといった意思もなくと言ったが、あれには若干誤りがある。 動物以下の微生物並みのCランク知性と言っても、微生物並みには知性があるんだ。 食べ物を探す程度の知性は持っている」 「つまり……?」 「デカくなって大食らいになった死出蛍には我々がご馳走に見えているだろうな」 巨大死出蛍はゆっくりと動き出し、 次の瞬間には最高速で突撃してきた。 「退避ーーーーーー!!!」 彼女の退却指令に彼女のパーティが一斉に駆け出す、と同時に私は彼女に背中におぶられていた。 『さすが身体強化系。私一人くらいへっちゃらだ』や『男としてはいささか恥ずかしい格好だな』など思うことは多々あったが何よりしみじみと思うことは、 「……背負われてなかったら私は今頃ミイラの仲間入りしていただろうな」 現在彼女と死出蛍の両者とも推定時速50kmオーバー。『表側』の陸上世界記録が足元にも及ばない一般道路の制限速度ギリギリのスピードだ。自分の足で逃げてたら一秒で死出蛍に追いつかれて生気を吸い尽くされていただろう。身体強化特化のパーティに同行してよかったと心から安堵する。 「それで学者さん! これからどうしましょう! 死出蛍には光の他に弱点ないんですか? あたし虫除けスプレー持ってますけどこれ効きますか!?」 「ハッハッハ、面白いことを言うなぁ黄みは」 死出蛍という名前でもあれは昆虫型のラルヴァではない。そも効く効かない以前に虫除けスプレーじゃ駄目だろう、殺虫剤じゃないんだから。 「光以外に明確な弱点はない。あとは他のエレメントと同様に異能で片付けるしかない。 だから手としてはこの遊園地に来ている他のグループの超能力・魔術タイプの異能力者に任せるか……」 「か?」 「懐中電灯と比較にならない光量を当てるしかない。 君、フラッシュグレネードか閃光玉か太陽拳を持ってないか?」 「そんなの用意してないですよ」 「そうか。なら」 するべきことは一つ。 「逃げよう」 「はい」 私を背中におぶったまま彼女達は死出蛍から逃走する。逃走を開始してすぐにアトラクションのジャングルを抜け出し、今は舗装された園内の道路を走っている。お互いに全力で動いてるのだろうに両者とも時速50kmからまったくスピードが落ちない。私は『やはり異能力者とラルヴァはすごいな』と子供のようにぼんやりと考えていた。 ただ死出蛍はこれが最高速度なのだろうが、彼女は全力でこそあれ最高速度ではない。私という荷物を背負っているから逃げ切れない速度でしか動けないのだ。その証拠に彼女の仲間は先行して前方にいる。 さて、どうしたものか。少なくとも彼女の背から飛び降り自ら死出蛍に食われることで彼女の負担をなくすという選択肢はない。そんな無駄死にはごめんだし、そんなことされたら彼女達もトラウマだろう。やはりここは彼女に頑張ってもらうしかあるまい。頑張れ。 「学者さん! 他のグループと連絡が取れました!」 彼女は器用にも私を背負って全力疾走しつつ片手で通信機を使って他のグループと連絡を取り合っていた。 「超能力・魔術タイプの異能力者は?」 「いました! もうじきこちらに到着します……来ました!」 彼女の言葉とほぼ同時に車のエンジン音が私の耳にも届く。一台の軍用ジープが交差した路地からやってきてこちらに並走する。その軍用ジープは最年長らしい男子学生が運転し、後部座席から三人の女子学生がルーフのない車内から身を乗り出している。 三人は死出蛍へと狙いを定め――超能力・魔術の力を死出蛍に向ける。不可視の念動が、極北の冷気が、炎の円盤が死出蛍を攻撃する。 不可視の念動は死出蛍の少しだけ後退させ、極北の冷気は死出蛍の速度を若干緩め、炎の円盤は死出蛍を真っ二つに引き裂く。が、あっという間に再び結合して元通りだ。 要するに効いていないのだ。 「はぁ!?」 ジープを運転していた男子学生が驚愕の声を上げる。ああ、私も驚いた。 「弱いラルヴァだと思っていたが……。 懐中電灯で死滅するくせに異能に対してこれだけ高い耐性があるとはな。 なるほど、5の等級だけでなく下級の等級でも例外だったか」 「だから感心してる場合じゃありませんって!?」 まったく応えた様子もない死出蛍は我々を追い続ける。 「異能が効きづらいとなるとやはり光しか倒す手段はないか……」 しかし、そんな光源をどこから用意すればいいんだか。 「ちなみにそちらはフラッシュグレネードか閃光玉か太陽拳を持ってないか?」 駄目元でジープを運転していた彼に尋ねてみたが、 「ねえよ! つうか太陽拳って技じゃねえか! 天津飯かよ!」 やはり駄目だった。それも今度はツッコミまでついていた。 さて、どうしたものか。まぁとりあえず今すべきは……データ収集か。 「君達、頼みがあるんだがもう一度攻撃してみてくれないか、と」 最初からそのつもりだったのか彼女たちは私が言い終えるころには既に死出蛍を攻撃していた。しかしやはり念動は多少のノックバックをするに留まり、冷気は進行速度をわずかばかり緩めるに過ぎず、炎の円盤は死出蛍を切り裂くもすぐ復元されてしまう。 「……ふむ」 なるほど。なるほど。なるほど。 “二回とも同じだった”。おかげで合体した死出蛍の耐性は大体分かった。推測どおりなら……、 「聞きたいんだが、虫除けスプレーはどこにある?」 「え?」 「さっき虫除けスプレーを持ってると言っただろう?」 「ポーチの中ですけど……」 「少々借りるぞ。あと、悪いが少し動く」 彼女の腰に装着されているポーチを開き、中から虫除けスプレーの缶を取り出す。缶の横面には『火気厳禁』の注意書きがされている。私はおもむろに懐からライターを取り出した。同時に身体を捻って上半身を死出蛍の方に向かせる。 「きゃっ! なにを」 「あの生徒が放った炎の円盤が死出蛍を真っ二つにするのを二度見た。 二回ともすぐに修復したのでご覧の有様だが、一時的にとはいえ分裂したのは確かだ。 ではなぜ分裂したのか? 高速回転する円盤が切断したのか? いや違う。運動エネルギー……物理攻撃はエレメントに何のダメージも与えない。 切断したのは……炎の高熱だ」 私はスプレーのノズルの先端を死出蛍に向け、 「高い熱エネルギーを受けることで元々は群体である死出蛍は一時的にその繋がりを断たれるようだ。 無論、またすぐに元に戻るわけだが……」 スプレー缶の手前に点火したライターを添える。 「熱エネルギーを受ければ部分的に合体が解けて分裂して小さくなってしまう。炎で包める程度には、な」 私がスプレーのトリガーを押し込むとノズルの先端から高圧ガスによってスプレーの微粒子が噴出し、 ライターの火が着火して即席の火炎放射器となった。 「推測どおりだ」 炎の高熱に炙られ、巨大死出蛍がボロボロと崩れだす。 バラバラにされたところでまた合体することなど容易な死出蛍の分体はしかし、炎に包まれて徐々に消えていく。なぜなら 「簡単な科学の問題。燃焼という現象のエネルギー変換を説明せよ」 「? えっと、化学エネルギーから熱エネルギーと音エネルギーと……あ!」 「光エネルギーだ」 熱エネルギーで元の小さな光球に分裂した死出蛍を炎という名の光が包み、消滅させていく。私が虫除けスプレーで簡易火炎放射器を作ったのと同様に、車の女子学生たちも虫除けスプレーやヘアスプレーを取り出し、炎の円盤の少女が点火することで火炎放射を死出蛍に噴きつける。良い子は真似しないで頂きたい。 徐々に徐々に磨り減っていくというのに微生物並みの知能しか持たない死出蛍は我々を追撃することをやめず、結果として総体積を減らし続ける。死出蛍はもう、詰んでいた。 「そういえばこんな諺があったな」 「飛んで火に入る夏の虫、だ」 スプレーの中身を使い切るまで火炎放射した結果、死出蛍は一匹残らず消えてなくなっていた。 「終~了~!!」 ジープを運転していた男子学生のその言葉が合図になって私は彼女の背から降ろされ、生徒たちもようやく終わったと息をついた。 「……まぁ、まだ一つ残ってるんだが」 「残ってるって何がですか学者さん?」 私の独り言が聞こえたらしく彼女が私に尋ねてきた。 「死出蛍の群れが出る前に話していたことだが」 「?」 「死出蛍は通常多くても十匹程度の群れしか作らない。……ある特殊な条件下でなければ」 「その条件って」 「それは“現場”に戻ってから話そう。君、すまないがジープに乗せてくれないか。おんぶを頼むのも気が引けるのでね」 数分後、我々は死出蛍と遭遇した場所であり、被害者たちが殺された場所であるジャングルのアトラクションへと戻っていた。ジープを降りて全員でジャングルの中を歩く。 「おっと……」 逃げるときは背負われていたので気づかなかったが夜間の鬱蒼としたジャングルは中々に歩きづらい。うっかりすると足を取られて転びそうになるので注意しながら歩いていく。 だがそうして歩いていたとき、ぐにっ、と足元から柔らかい感触が返ってくる。 「…………」 “踏んでしまったかもしれない”。私は恐る恐る足を動かし、今しがた踏んだ地面に懐中電灯の光を当てる。暗いのでわかりづらいが私が踏んだあたりは心なし地面の色が他と違う。それに土の表面が随分と柔らかそうだ。まるで……最近一度地面を掘り返したかのように。 「この事件のことを、もう一度確認してもいいかな?」 「? はい、構いませんけど」 「最初に事件が起きたのは一週間前。この遊園地で働いていた女性従業員が行方不明になった。 翌日、やはりこの遊園地で働いていた男性従業員の姿が終業時刻から見えず、翌朝ミイラになって発見された。 このことから最初に行方不明になった被害者もまた同じように変死していると見られ、第一の被害者とされた」 「はい、この事件の被害者たちは死出蛍に生気を吸われて殺されたんですよね」 「それなんだがな……第二の被害者と第三の被害者はともかく……第一は違うかもしれん」 「どういうことですか?」 私は彼女と話しつつ、慎重に靴を動かして色の違う土を少しずつどかしていく。 「さっきは途中になったが、死出蛍が十以上の群れを作るには特殊な条件が整っていなければならない」 土をどかしていくと、土とは違う若干硬い感触がした……この靴は後で捨てよう。 「その特殊な条件下とは……」 土をどけ終えると、その中からあるものが文字通り顔を出した。それは……、 「新鮮な“他殺”死体が近くにあることだ」 地中の微生物に食われて腐乱した女性の死体。 この変死事件の最初の被害者だ。 翌日、私は双葉学園都市内に借り受けている自分の研究室で死出蛍の事件のことを留守番していた助手に話していた。 「これは私の推測になるが恐らくあの女性を殺したのは第二の被害者だな」 「はぁ、何でですかー?」 「痴情のもつれか、金銭トラブルか、そんな事情は知ったことではないが彼は彼女を殺した。 突発的な殺人だったのだろう。遺体を処分する準備など何もせずに殺してしまった彼は、 ひとまず彼女をあのアトラクションのジャングルに埋めた。準備を整えるまでの急場しのぎとしてな」 「無計画ですねー」 「まったくだ。翌日、遺体を処分する手筈を整えた彼は彼女の遺体を掘りおこすために再び深夜にあの場所を訪れた。 だが運悪く彼女という他殺死体を苗床に繁殖した死出蛍に襲われ、ミイラ第一号になったわけだ。 まぁ、彼に関しては自業自得だな。可哀そうなのは第三の被害者である警察官達だと私は思うね」 「ご冥福をお祈りしますー」 「しかし、こうして推測を続けたところで殺人事件のほうの真相を知る術はないな。 この事件はラルヴァ事件になってしまったのだから警察としては迷宮入りだ」 どちらにしろ加害者は死んでいる。見方によっては殺された女性が復讐したとも言えるだろう。死出蛍にしてみればただ単に繁殖と食事をしていただけなのだろうが。 「死出蛍は生きている人間の生気を吸って生き、他殺死体を使って繁殖する。 何故他殺死体でなければいけないのかはまだわからない。 殺された人間の怨念でも吸うことで繁殖するのか、それとも単なる習性なのか。 どちらにしても、傍から見てる分にはまるで死者の魂が蛍に変わったかのような光景なのだろうな……」 蛍は古くから人魂を連想させる生物だ。以前観た映画でも死者を荼毘に付したときの火の粉が蛍を連想させるシーンがあった。 「センセも死んだら蛍になりますかー? この夏の見ものですねー」 助手の脳内では俺の命は夏までなのだろうか。 「生憎だがそんなに早く死ぬ気はないな」 「私はまだラルヴァのことを知り足りないのだから」 第一話【死出蛍】 了 登場ラルヴァ 【名称】 :死出蛍 【カテゴリー】:エレメント 【ランク】 :下級C-5 【初出作品】 :怪物記 第一話 【備考】 :ラルヴァの等級付けの隙間に存在するラルヴァ。 これといった意思も無く現代科学で対処可能だが、近づくと生気を吸われるのでいるだけで人に被害が及ぶ。 普通は軽い栄養失調になる程度だが稀に死ぬ事例もある。 自分より強い光に包み込まれると消滅する。懐中電灯を持っていれば子供でも対処可能。 通常は群れても十匹程度だが、他殺死体があると繁殖して数を増す。 過去に確認された動物の死体での繁殖数は百匹ほどだったが、人間の他殺死体の場合は数千匹を超えることが確認された。 数を増すと集合・合体し一匹の巨大な死出蛍となる。 この状態になっても光が弱点であり、また強い熱にさらされると一時的に合体が解ける。 ただし、光と熱以外には強い耐性を示す。 登場キャラクター 学者 【名前】 語来 灰児(カタライ ハイジ) 【学年・クラス】 ラルヴァ研究者 【性別・年齢・身長・体重】 男・25・182cm・63kg 【性格】 物事の視点や考えを周囲に左右されない。そして何よりも理屈屋。 【生い立ち】 大学を飛び級で卒業後に日本政府直属の研究所に就職した後にラルヴァの生態研究専門の研究者となる。 【基本口調・人称】 年上に対しても年下に対しても目上に対しても目下に対しても学者然とした順を追ってはいるが回りくどい話し方をする。 一人称:私 二人称:君 一人称複数形:我々 二人称複数形:君達 【その他】 学園都市に研究室を借りて滞在し、能力者がラルヴァと戦う際に同行し、ラルヴァを観察する。 学園都市に来る前からの助手が一人いるが、彼以外誰も姿を見たことがない。 夏でもブラウンのロングコートをはおり、内ポケットにライターや懐中電灯など色々なものをしまっている。 しかしフラッシュグレネードと閃光玉と太陽拳は入っていなかった模様。 夏場は保冷剤が仕込んであるのでコートを着込んでいても内側は涼しい。 【久留間戦隊(クルマセンタイ)】 怪物記一話にて灰児が同行したパーティ。 リーダーは久留間走子(クルマ ソウコ)。 五人のパーティメンバー全員が身体強化系の異能力者であり、高速・高機動の連携徒手格闘戦を得意とすることで知られている。 そのためビーストには強いが、エレメント、特に接触による生気吸収を行うタイプの相手は鬼門である。 実戦経験は多く、戦績も中程度。 【TeamKAMIO】 怪物記一話にて援軍に到着したパーティ。 リーダーは上尾慶介(カミオ ケイスケ)。 四人のパーティメンバーは異能力者でないカミオと三人の少女異能力者という構成。 上尾の軍用ジープにパーティメンバーを乗せることで足の遅い異能力者をカバーする戦術を取る。 オンロードオフロード屋外屋内を問わず自前のジープで走破する。 その際に公共物を破壊してしまうことも多い。
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【基本ルール】 ここでは双葉連合スレにおける基本ルールをまとめてあります。 初めての方は一度は目を通す事をお勧めします。 一覧 【基本ルール】 〈本スレの流れ・諸注意〉 〈名前欄記入について〉 〈下二桁判定について〉 〈レスイベントについて〉 〈E-mail欄を使用した会話について〉 〈本スレの流れ・諸注意〉 ■双葉連合スレでの流れと注意事項です。 本スレは週日曜20時からの開催ですが変更の場合も有ります(再開未定)。 基本的には戦闘をしながら流れに乗り敵軍を倒すといったものです。 コロニー落し、コロニーレーザーや核兵器等、大量破壊兵器の使用は禁止です(del対象)。 イベントの同時進行は無し。別に起こっている時はそのイベントに沿るなりして下さい。 名前欄には使用するキャラクター名、又は組織名を記入して下さい。 題名欄には使用キャラクターの現在地(地名、基地名など)を記入して下さい。 100レスまでは"sage"進行でお願いします(E-mail欄にsageと半角入力)。 新勢力を立ち上げる時は突然登場せず、本スレ中で出現を暗示させる伏線をお願いします(唐突過ぎる行動は控える)。 参加する方は各組織に所属することになります。現在ある組織は各組織を参照して下さい。 本スレが立ってから4時間~4時間半あたりを戦闘の目処にして下さい(変更の場合有り)。 荒し、煽り、誹謗中傷などの行為は行わない。ネットマナーは順守して下さい(del対象)。 E&E精神で(自分だけではなく、皆で楽しめるように心掛けましょう)。 〈名前欄記入について〉 ■一般兵は出来る限り各組織名のみにして一般と名有りの区別を図って下さい。 一般兵の増加や名有りと絡む機会を増やすため。 一般とも名有りともいえない中途半端な部分を減らすため。 名有りの方はキャラクター名、部隊名の名前を表示しても問題ありません。 〈下二桁判定について〉 ■下二桁判定を使用できる条件は下記の通りとなっています。 攻撃の命中判定 防御の成功判定 タイマン勝負時 注:乱発防止のため下二桁判定の使用は「ここぞ」という時にお願いします。 〈レスイベントについて〉 ■レスイベントを使用して味方を有利な状況に運ぶ事が出来ます。 レス数戦(制限時間内でレス数を競い、レス数が多い勢力が有利になる) 下レス判定(自分の次のレスがどこの勢力になるのかを賭け、その当たりハズレで判定) カウンター(レスイベントをレスイベントで相手に返す) 注1:乱発防止のため、イベントの使用は「ここぞ」という時にお願いします。 注2:レス数戦ではレス内容が安易になりがちですので注意しましょう。 〈E-mail欄を使用した会話について〉 作戦行動に関する直前の確認、分からない事への質問などで使用する事が多いです。 大抵は返信が返って来るとは思いますが依存し過ぎないようにご注意下さい。 意見や質問は当Wikiでお願いします。
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ラノ・おっぱいリミックスヴァージョン http //rano.jp/969 「まったくもうー。助役さんったらお話長すぎて苦手です」 小松がぶすっと頬を膨らませてそう言うと、六谷があははと笑ってこうなだめた。 「そんなこと言うな小松。安全遵守は鉄道の基本であり、みんなで守っていかなければならないものだ。助役があそこまで熱っぽく話したくなるのもよくわかる」 二人はEF210型電気機関車に乗って、持ち場である双葉学園駅(仮称)に向かっていた。この機関車は、双葉学園鉄道が貨物輸送の機関車を導入するにあたり、JR貨物の優良な機種を採用して、特別にオーダーしたものである。 「早く駅に着かないかなあ」 小松はうんざりとした様子で前方を見た。強い発光を見せる青信号が、左のほうへと流れていく。継ぎ目のまったくないロングレールが、機関車のライトに照らされてどこまでも続く光の線となっていた。 今日は双葉学園鉄道の本拠地である豊洲駅(仮称)にて、駅員が一同に会して開かれる「業務研究会」があった。安全運行のために普段気をつけなければならないことや、表の鉄道会社ではどのような営業・運転事故が起こっていて、未然防止のためにどのような取り組みをしているのかなどを、駅業務に関わるみんなで確認してきたのだ。 「でも、もうお昼過ぎてますよお? はあ。明けで大学の友達とショッピングに行きたかったのになあ」 「それなら小松。これから私と一緒にお風呂でも行かないか?」 信じられない目をして小松は六谷を直視する。健康ランドでの一件を、小松は忘れない。 「うげ・・・・・・六谷さん、前のことを覚えている上で、そんな提案をするんですか・・・・・・?」 「ま・・・・・・まあ、私だって意固地になることだってあるよ。欲しいものは手に入れないと、気がすまないっ・・・・・・」 そう、拗ねるように言った六谷の横顔に、小松は思わずきゅんとしてしまう。(か、かわいいこの人・・・・・・) 機関車にブレーキがかかり、小松は前に倒れそうになった。若い男性の機関士は、「双葉学園到着! 場内注意! 制限二十五!」と指差歓呼をしっかり行うと、さらにブレーキを強めて機関車に減速をさせる。 「とにかく、だ!」六谷は、きまりが悪そうにこう続けた。「私は今、とってもお風呂に入りたい。こう地下にずっと潜ってて、汗ばかりかくのは不衛生だろ? そうだろ?」 「あら業研お疲れ様ですー。どうでしたか? そちらの助役さん、相変らずおしゃべりでしたかー?」 「ああ、かれこれ四十分間は助役の独演会になってたなあ。学園都市駅(仮称)の奴らなんて、明けで眠たいのかぐっすり寝てたわ」 「うふふ。無理もないですよー。私たちは仮眠時間が五時間程度なのですからー」 そう笑いながら改札の椅子に座っているこの女性駅掌は、名を愛甲しのぶと言う。小松らとは反対番の駅員で、六谷と同期である。決定的に違うのは、この黒髪ストレートのお姉さんは人妻だということだろう。 「ちょっとはしっかりしろと言いたかったけどなあ。男のくせになんなんだ。自分の仕事にプライドってもんがまるで感じられない」 「あなたは根っからの鉄道員ですもんねー。私のように、まったりのんびりやらせていただいてるような女とは全然違う」 「しのちゃんはもう立派な奥さんなんだから、それはそれで私よりも立派だろう? はあ。私のような女っけがないのにも、何か出会いのようなものでもあればいいんだがなあ・・・・・・」 「あれー? 純ちゃんあなた、私の投げたブーケ、受け取ったんじゃないの?」 「私じゃないよ。あれを受け取ったのは・・・・・・はあ。んにゃろーめ・・・・・・」 小松はロッカールームで制服を脱ぎ、私服に着替えていた。いったん鏡で己を見たら、このぺったんこな胸をどうしたら見栄えが良くなるかが気になって仕方が無くなり、無理やり寄せてみたり、無理やり寄せてみたり、やっぱり揉むしかないのかなあと思って、ふにふにと柔らかい貴重なところをつまんでみたりと、とてもむなしい行為に及んでいた。 「こまっちゃーん」 「うひゃあああ。びっくりさせないでよお、美歩ちゃあん・・・・・・」 ショートカットの童顔が、ごめんごめんと両手をひらひら振りながら謝る。小松は彼女の発育の良い胸を見ると、思わずため息をついた。 「美歩ちゃんはどうせ、私のように悩まなくてもいいもんねえ。いいなあ。その・・・・・・ごくり」 「え? え? どうしたの? 私の何がそんなにいいのこまっちゃん?」 大豊美歩は反対番の新人駅員である。今年入社をした小松とは同期であり、交代時によくこうして会話を楽しんでいる。小松が必ず欠かさないのが、目測による身体測定であった。 (うーん。育ってる。同じ十八歳なのにこの差は何なんだろう。こんなの、個人差と片付けるには納得いかないよう) 「今日のこまっちゃん、いつにも増して様子が変・・・・・・」と、大豊は心配そうに言った。「あ! もしかしてこの前、愛甲さんの結婚式のときブーケを取ることができたから?」 ああ、そんなこともあったねえと小松は言った。何でその話になるのかなあとも思っていた。 愛甲の結婚式のさい、小松は見事に彼女の放ったブーケをキャッチすることができたのだ。瞳を輝かせてひときわ大喜びを見せたのは、大豊であったが。大豊は妄想癖の強い乙女なのだ。 そこをどけぇーーーっ! 小松ぅーーーーっ! そう自分に向かって突っ込んできた六谷に対し、「はあい? 何か言いましたか六谷さあん?」と呑気に言いながら、小松は片手でブーケを捕ってしまった。まさかの結末に、六谷はその勢いのままズガシャと派手にすっ転び、しばらく地面にうつ伏せになったまま泣いていた。 「あのあと、六谷さんに『いりますかあこれ?』ってきいたら『いらないよばかぁ!』って怒られた。そんなこともあったなあ。忘れてたよう・・・・・・」 「まあ、こまっちゃんはお料理上手だし、優しいし、これからきっといいお嫁さんになれるってことなんだよきっと!」 その一言に小松の頬が赤くなった。「うへえ・・・・・・もう・・・・・・やだあ」 小松と六谷は私服に着替えると、着替えやタオルをカバンに詰め、駅の表に出た。 双葉学園駅は、その名の通り双葉学園の最寄り駅として設定されたので、中央口のすぐ目の前に校門が位置している。このような機能的・計画的に設計されているのも、もともとは島と本土を繋ぐ重要なインフラとして整備されたからだ。鉄道計画が中止されてからこの中央口は封鎖され、小松が駅の外で買い物をするときぐらいにしかこのシャッターは開かない。 業務研究会が長引いたこともあり、時刻は十五時を過ぎていた。学園を出る中等部の生徒が、談笑をして騒ぎながら商店街へと歩いていった。 「学生は呑気でいいなあ。私も過去に戻って、もう一度あのかわいいブレザーを着てみたいもんだよ」 「へえ、それは何年前の話ですか? 私は数ヶ月前ですけど、六谷さんはじゅ・・・・・・ぐふっ」 「はい余計なこと言わないでよろしい。さ、お目当ての銭湯にいこうか」 「頭殴らなくたっていいじゃないですかあ! これ以上バカになったら、責任とってくださいよう・・・・・・?」 小松はよろよろと六谷のあとを付いていった。 双葉湯。 商店街から細い路地を入ってしばらく歩いたところに、昭和ながらの古めかしい銭湯はあった。本土に暮らしていた店主が「実はワシも異能者だったんじゃ! 見てみい、この有機物をギュッと握ることで、重油を作ることができるんじゃ! なあ、頼む! ワシに島で銭湯を経営させてくれないか!」と申し出たことで、それまで世田谷にあった建物を、そっくり双葉島に移築したのだ。 小松は下駄箱に靴を入れると、「20」の数字が書かれた木製の鍵を取った。一方、六谷は6番を選んだ。 「わあ。地下駅に比べればまだましな湿っぽさですね六谷さあん」 「・・・・・・お前はもう少しまともな感想を言えんのか。この空気がいいんだろうが。風呂上りに浴びる扇風機は最高だぞー?」 六谷は小松に気づかれないよう、視線を横にずらしつつそう言った。そこには健康ランドに設置されている物にも劣らない、立派な電動式マッサージ機が・・・・・・。 さすがにあの難波とかいう必死な女も、このような目立たない銭湯にこんな素晴らしいマシンがあることは知らないだろう。六谷は口元だけでニヤリと笑う。 超科学を専門とする異能力者が、趣味と暇つぶしとを兼ねて開発した夢のマシンなのだ。魂源力で女性をキレイにするマッサージ技師の異能を擬似的に再現しており、六谷がかき集めた情報によれば、双葉島ではまだこの銭湯だけにしか導入されていない。 「私だったら、こんなものを創造してしまった神は、ノーベル賞しかありえないんだがな・・・・・・」 「六谷さあーん? 何してるんですかあ? 早く入りましょうよう」 はっとして振り返ると、すでに小松はすっぽんぽんで浴室の前に立っていた。 「六谷さん! お背中流します!」 「おう、ペーペーとしていい心構えじゃないか! お願いしよう」と、六谷は機嫌よく言った。「それでこそ男社会で生きていく秘訣だ!」 はあい、おまかせくださあい。そう言って、小松はしっとり濡らしたあかすりに、たっぷりボディソープを乗せてあわ立てた。がしがしと上下に腕を動かし、六谷の背中をこする。 「おいおい、全然力が足りんぞ小松。そんな生ぬるいもんじゃ、私の体は綺麗にならないなあ」 「うへえ。こ、これでどうですかあ?」と、小松は顔を真っ赤にして一生懸命腕を動かした。目をぎゅっと瞑り、自分の出せる力の限り、背中を磨き続けた。 「まだまだあ! 何だ、お前は怪力なのに、そういう力は出せないのか」 「私はあくまでも物を持ち上げたり、支えたりするときに力が出るみたいなんですう。このような仕事は、あくまでも能力の適用外ですよう」 「そうかそうか・・・・・・。便利なのかそうじゃないのか、よくわからない力だなあ」 「う、う、うおおおおおお! 六谷さあん、これで、どうですかあああ~~~」 「ダメだ! やる気あるのかあ! もっと強く! しっかり磨けえ!」 「うへえー・・・・・・」 どれぐらい長いこと、六谷の背中を洗っていたことだろう。小松は歯を食いしばり、夢中になってあかすりを握っていた。蛇口台を挟んで向こうのほうに、女の子三人の体が見えた。小松ら二人のほかに、客がやってきたようである。 「よーしよし。もうこれで許してやろう。どうもありがとうな」と、六谷は言った。「ま、別に最初っから力加減は合格点だったんだけどな!」 がっはっはと意地悪そうに笑った六谷に、小松はまぬけな顔で絶句した。 「お前がそうやって頑張るから、ついつい長いことやらせてしまった。私はつくづく、可愛い後輩を持ったもんだよ。大好きだぞ小松。お疲れ様、風呂から上がったら、コーヒー牛乳おごってやるからな」 優雅にそう言った六谷は、背後でゆらりと立ち上がった黒い影に気がつかない。 「・・・・・・いーえいいえ。まだまだ洗い足りません。大好きな六谷先輩のために、わたくし小松、いっそう頑張りますね」 「お、おい? もういいんだぞ? 後は自分で洗うからお前は・・・・・・ひゃっ?」 小松は両手で六谷の腰を挟む。ありったけのボディソープを塗りたくり、その細さと形のよさを、実際に触って確かめた。 「いいんですいいんです。私の六谷さんに対する尊敬の念はこんあに生温いものではないんです。私にぜーんぶまかせて、六谷さんは力を抜いて楽にしててくださいねえ・・・・・・」 右の手のひらでお腹の辺りを撫で回す。無駄な贅肉など一切ない、完璧なウェストだった。それから中心線にそって胸部に向かい、指先をなぞらせた。六谷の体が、ぴくりと動く。 「そんなとこまで洗えとは言ってないぞ! もういいから、先に湯船に・・・・・・あっ」 「ふっふっふ。到達しましたあ。捕まえましたあ。あの生地の厚い制服を突き破ろうとする自己主張の強い悪い子なコレを、今日は丹念に洗って差し上げますね六谷さあん・・・・・・?」 「貴様・・・・・・! もしかして、初めからこれが目的だったのか・・・・・・?」 「うへえ? 何か他の子の声が騒がしくて聞こえませえん。・・・・・・あ、すごい。両手にずっしり乗っかってる」 「もういいだろ! いい加減にしないと怒るぞ! ・・・・・・あ、やだ、だめ」 「この柔らかさ。あったかさ。張りと弾力。相変らず、素晴らしいものを持っていますねえ。洗い心地が最高ですう」 「や・め・ろォ! そんなに乱暴に扱わないでくれ! ・・・・・・いや、さっきのを根に持ってるのなら悪かった、私が悪かった、だからもう許してくれ小松」 「いけませぇん。ぬるぬるのボディソープで、一つの垢の残らないように洗ってあげますよう・・・・・・? ・・・・・・あれ、何でコレこんなにカチカチになってるんです」 「お前のせいだろうが! ・・・・・・あ、や、やめて、触らないで」 「どういうことですかあ? どうしてコレこんなになってるんですかあ? ただ洗ってあげてるだけでこのザマはなんなんですかあ?」 「やめて・・・・・・いやあ、もう許して・・・・・・」 涙をたくさん浮かべ、熱い吐息混じりにそう懇願した六谷に対し、小松は冷たい無表情でこう耳元にささやきかけた。 「男性駅員も恐れる、男勝りの六谷純子がそんな甘ったるい声を出すなんて、これは何かの嘘です。幻想です。いささか見損ないましたあ。このへんたい!」 数分後、二人は湯船に漬かっていた。壁にはホーロー看板が貼り付けられており、丸文字で「双葉接骨院」と書かれている。実に昭和らしい雰囲気であった。 「この熱めの湯がいいんだ。ジェット風呂はほんと、疲れた体によく効くなあ・・・・・・」 その隣で小松はぐすぐす泣きながら、鼻の辺りまで湯に漬かっている。その頭にはでっかいたんこぶが、赤々と輝いていた。 浴槽はタイル張りで、背後には、きっと職人が描いたのだろう、立派なタイル絵があった。素晴らしい技術とタッチで、巨大な「白虎」は描かれていた。タイル絵は富士山の風景画しかありえないだろうがと、これには六谷も憤慨していた。 小松たちとは少しはなれた位置で、女の子三人がはしゃいでいた。ばしゃばしゃと、湯船で無邪気に遊んでいる。 「それにしても、騒がしい人たちですねえ。中等部っぽい子たちですが」 「どーれ? お、あの子たちは学園の、大物中の大物たちじゃないか」 「うへ? どういうことです?」 「知らんのか小松。あのちびっこを見るんだ。あれ、誰だと思う?」 小松はよく目を凝らして、紫色の髪をしている幼い女の子を見た。ショートカットの女の子と共謀し、黒髪のお姉さんの体を触りあっている。「やーめーてー」と言いながら、彼女はむなしい抵抗を見せていた。 「わかりません。誰なんですかあ?」 「あれが、学園醒徒会の今の会長なんだとさ」 「えー! あれがあー!?」 大声を上げた小松を、六谷がすっぱたいて黙らせる。「いちいち騒ぐんじゃない! バカ!」 「ひどぉい。たんこぶの上にまた殴ったあ・・・・・・くすん」と、小松はしくしく泣きながらこう言う。「醒徒会会長っていったら、もっと硬派というか、声の大きな人というか、そういうのがなるもんだと思ってましたあ。学園も変わったもんですねえ」 「そうだなあ。私たちが地下に潜っている間に、色々と世の中は変わっていくようだ」 六谷は、ふう、と熱い息を吐き出して上の方を見る。 天窓から、夕暮れ時の陽射しが差していた。 早瀬速人は醒徒会役員である。 役職は庶務。むしろ庶務というよりは雑用に近いかもしれない。 自らの能力である加速能力を生かし、日々学園を走り回り、跳び、滑り、時には転びながらも、自らの使命を全うしている―― 「さあ、追い詰めたぞ! この変態覗き野郎め!」 早瀬は肩で息をしつつ、銭湯の瓦屋根を上っていた。全裸のままで上っていた。天窓のあたりには、謎の小さな影がちらちらと確認できる。 彼は本日、醒徒会のメンバーと銭湯に来ていた。 ことの始まりは、やはり会長であった。会長の「銭湯というものに興味があるのだ。行ってみたい、行ってたいんだあ早瀬ぇ! うえーん」というワガママによって、彼は本土の銭湯を自分の足で偵察してくる羽目になった。島に銭湯ができたことを知らなかったのだ。 とびっきりの銭湯を見つけ、報告をしに醒徒会室に帰ってくると、すでに彼らの姿はない。 半ばキレつつモバイル学生証で会長を呼び出すと、代わりに加賀杜紫穏がヒマワリのような明るい笑顔をしながらこう言ったのだ。 「島の中にね、できたばかりの銭湯があったんだよー。アタシがそう言おうとしたら、君、光の速さで出てっちゃったじゃーん?」 それを聞いた早瀬はその場に崩れ落ち、ウッウと嗚咽を漏らした。 そういうこともあって、早瀬は得意の加速で駆けつけてあとから彼らに追いついた。みんなは彼を一切待つことなくもう浴室にいたので、ぶつぶつ文句を言いながら、いそいそと服を脱いでいるところであった。 屋根へと登っていく、何者かの影・・・・・・! 「覗きが出た!」。そう早瀬は直感し、その影を追うことにしたのだ。 「こうして俺が覗き魔を成敗できれば、俺は表彰される! 知名度が上がる! 人気が出る! 空気じゃなくなる! うおおお、俺は絶対に、この機を逃さないからな!」 彼はいよいよ天窓に到達した。燃えさかる夕日と、情緒あふれるたそがれ時の商店街をバックにして、彼の裸が黒い影となって際立っている。早瀬は何者かの影を、その手で掴み上げた。 「さあ観念しろお! ・・・・・・あれ?」 「にゃー」 その不審な影は、なんてことはない、会長の式神である「白虎」であったのだ。なるほど、中に入れないから、こうして天窓から主のことを見守っていたのだろう。 「何だよ、お前かよ! クソァ! とんだ無駄骨だった!」 早瀬はがっくりとうなだれて、そう声を荒げた。 そして、早瀬はそれに気づく。 「がおー」 白虎の、つぶらな瞳。 その目は、非常に怒っていた・・・・・・。 ズドォンと、全裸の早瀬が天窓を突き破って落下してくる。 背中からびたんとタイル張りの床に叩きつけられ、しばらく全裸でのたうちまわっていた。 「痛え! マジで痛え! あ、あのマヌケ面がぁ、いっちょまえに攻撃してきやがってえええ・・・・・・」 そうして悶絶しながら転がっていると、幼い体つきの女の子が早瀬を見下ろしていることに気がつく。彼はその女の子にこう言った。 「あ、お嬢ちゃん。突然のことで申し訳ないが、君のママを呼んできてくれないか? ちょっと高いところから落下して、怪我をして、身動きがとれ・・・・・・って、会長!」 「ぐすっ・・・・・・私はそんなにコドモに見えるのか? そんなに幼く見えるのか? 傷ついたぞ、傷ついたぞ早瀬ぇ・・・・・・」 藤神門御鈴はうるうると瞳に涙を溜めてそう言った。早瀬は焦って立ち上がろうとしたが、その首根っこが誰かによって強く掴み上げられた。 「ねえねえ。いくらおおらかなアタシでもねえ、そうしてへんなモンぶらぶらぶら下げて女湯に突っ込まれちゃ、さすがに怒ると思うんだけどー?」 加賀杜は「ケルロン」と書かれた黄色の桶で、早瀬の後頭部をぶん殴った。所持している物の能力を大きく増幅させる能力により、それは強力な鈍器となって早瀬をぶっとばした。 湯船に突っ込もうとしている早瀬を、今度は湯に漬かっている水分理緒が出迎える。にっこり優しい笑みを浮かべてははいるものの、口元の微笑に多いなる怒りの影を彼は見出した。 ドバーッと、湯船のお湯がダムの放水のごとく早瀬めがけて突っ込んだ。 早瀬の体はあっという間に吹っ飛び、浴室と脱衣所を仕切るガラス張りの戸をたやすく破った。 「あわわわわわ・・・・・・」 小松は目の前に繰り広げられている惨状に愕然としていた。 突然吹っ飛んできた謎の男が、あろうことか六谷の胸に顔をうずめているのだ。 「未だに私がやったことのないことを・・・・・・! うう、うらやましい・・・・・・!」と、小松は裸のまま、その場でがっくり床に手を付いた。 どいつもこいつもひどいよう。早瀬はそう、六谷の胸の中でしくしく涙を流していた。 そして、自分が妙に温かくて、柔らかい世界の中に首を突っ込んでいることに気がついた。自分の手で触ってみると、それはこちらがとろけそうなぐらい柔らかくて、張りが強くて、極楽に等しい感触を確かめる。いよいよ自分は天国に到達したのかとさえ思っていた。 同じく湯上りで裸だった六谷は、胸元に飛び込んできたものが変な男だとわかると、一切の表情が顔から消えうせた。マッサージ機を前にして高揚していた気分が、全て吹き飛んだ。 わなわな震えだし、無表情のまま右手の拳を上げて・・・・・・・。 「いやああああああああああああああああああああああああああああああ!」 耳をつんざくような絶叫と共に、早瀬が銭湯の入口から吐き出されてきた。ぶん殴られて路上に放り出された早瀬は、「痛えええ!」と叫びながらマンホールの上でもがき苦しむ。そして、双葉湯からズンズン出てきた怒れる女戦士の形相に、大きな悲鳴をあげて逃亡を始めた。 「まだどんな野郎にも触らせたことはなかったというのに・・・・・・がああああああ!」 ピンクのバスタオルに全身を包んで表に出てきた六谷は、悪夢を思い出し、髪をぐしゃぐしゃかきむしった。それから彼女は、自分に背中を向けて逃げていく早瀬めがけ、両手をまっすぐ突き出した。 体の芯から沸き立つ熱は、決して風呂上りのせいではない。自分のハダカを、よくわからないしけた男に見られてしまったことに起因する、純粋な怒りそのものであった。 「私の目の前でつまらないモンぶらぶらぶら下げやがってえ!」 長い茶髪がドンと天を突く。両手の先に、ボーリングの玉を思わせる重たそうな弾が具現した。ばちばちと、それはスパークに包まれている。 走り去ってしまい、もう姿の見えない彼の貧相な体を狙って、砲弾が発射される! 「『きゃのんぼおおおおおおおおおおる』! 絶対に、絶対に蒸発させて空気にしてやるううう! ファイヤアアアアアアア!」 「嫌だ、まだ、俺、死にたく、死にたくない、うわあああああ!」 早瀬は涙と鼻水を撒き散らしながら、商店街をまっすぐ激走する。音速に匹敵する速さで、なおも加速を続ける。つまらないものをぶらぶら左右に振り回しながら、彼は必死になって音速を目指す。 それでも、六谷による怒りの一発のほうが、速さで勝った。 静かな商店街の外れで、強力な大砲は標的に打ち込まれる。 轟音は爆ぜた。黒い煙がもくもくと立ち昇った。 「おはようございますう」 翌日、元気に小松は出勤した。まずは、昨日ついに体感してしまった六谷の胸の触り心地について、仕事上がりの大豊を捕まえ、長い時間をかけて語り倒したいと思っていた。 そして、すぐに小松はある違和感に気がついた。 「あれえ? 六谷さんは、まだ出勤してないんですかあ?」 「ふふ・・・・・・朝ね、豊洲駅の助役に電話があってね、今日体調不良で休むそうですよー・・・・・・」 小松はそれを聞いて目が点になった。 「ええ!? いつも元気な六谷さんが、体調不良で朝デンですかあ?」 「そう・・・・・・急な話で誰も代わりに入れる人がいないから、おかげで私が今日、六谷さんのダイヤに入ることになったのー・・・・・・よろしくね小松ちゃん・・・・・・」 「そんなこと言ったって、愛甲さん、明日も出番じゃあ・・・・・・」 「三日連続で地下駅にこもりっぱなし・・・・・・。早くおうちに帰って、ダーリンとお話したいのに・・・・・・ひどいわあー・・・・・・」 そう、愛甲は血色の悪い引きつった笑顔で、最後に言った。 「お風呂で嫌な思いしたから突然休むってどういうことおー・・・・・・? 純ちゃぁん・・・・・・?」 早瀬の作者さんマジでごめんなさい 最初に戻る 【駅員小松ゆうなの業務日誌】 作品 駅員小松ゆうなの業務日誌 2日目 登場人物 小松ゆうな 六谷純子∥藤神門御鈴 水分理緒 加賀杜紫穏 早瀬速人 登場ラルヴァ ゴキブリ 関連項目 双葉学園鉄道 LINK トップページ 作品保管庫 登場キャラクター NPCキャラクター 今まで確認されたラルヴァ
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双葉学園鉄道は、営業列車の走らない営業路線である。 双葉島を出ると国際展示場、豊洲を経てJR京葉線に合流する。つまり東京駅と連絡している鉄道なのだ。双葉学園構想が具体化されたときに異能者が権力にものを言わせ、都内や県外から通う学生たちのために整備した通勤路線である。 現在、原則として双葉学園の学生は双葉島に住み込むことが決まりとなっている。そのため双葉学園鉄道は本来の役割を果たさず、島内や学園への物資輸送手段として活用されていた。 いつもはネズミ一匹横切らないコンコースに、納まりきらないぐらいの人間が押し寄せていた。 「はいはーい、ふたばPASMOはゆっくりリーダーにかざして通ってくださぁい。あ、そこ! 鞄に入れたまま通さないでぇ、読めないからぁ~~~」 四台しかない自動改札機は全て「入場」専用にあてがわれ、旅客が通過するたび絶えずピッピと電子音を上げて応答していた。小松ゆうなは拡声器を片手に、長い通路の奥のほうを見る。まだまだ行列は続いている。 『小松、そっちはどうだ? まだ入ってくるか?』 制服の肩に取り付けられているトランシーバーから、上司である六谷純子の声が聞えてきた。 「うへぇ、まだまだ入ってきますぅ。これじゃホーム危ないですよう」 『こっちも満杯だ。よし、入場制限をかけよう』 「りょうかぁい」 小松は改札口のほうを向き、「止めて」と両腕をぱたぱた振った。 それを確認した改札口の係員が笑顔で応えつつ、遠隔機で自動改札機の設定を変更する。タッチパネル式のモニターに表示された「確認」のボタンを押した瞬間、改札機は全部バタンと扉を閉じ、押し寄せてきた群衆を遮断した。 「ホーム満員のため入場制限をかけましたぁ。次の電車をご利用くださぁい」 そうアナウンスをすると、キャリーバックを転がすカジュアルな格好の異能者たちは、非常に嫌そうな顔を小松に向けた。 つくづく、客というものは怖いなぁと彼女は感じたのであった。 「お疲れさーん。飲み物冷蔵庫にあるから好きなもの飲みな」 純子は制帽と上着をデスクに放り、ワイシャツのボタンを緩めながら後輩二人に言った。小松ともう一人の係員はわーいと喜んで休憩室に入っていった。 「お疲れこまっちゃん。お客さん多かったねー」 「今日はありがとう美歩ちゃん。やっぱGWは島外に出ていくもんなんだねぇ」 双葉学園鉄道は臨時列車が走ることがある。今回のGW臨は双葉島で勤務する異能者たちの帰省を応援するために運転されたものだ。JRから京葉線の十両編成を一本借り入れ、東京駅と往復させていた。 小松の隣にいるショートカットの少女は、同期の大豊美歩である。小松とは反対番の係員であり、こうして一緒に仕事をする機会はなかなか少ない。彼女は多客対応のため居残りをしてくれたのだ。改札口に大豊、案内が小松、そしてホーム監視が純子という布陣であった。 「こまっちゃんはGW、予定あるの?」 「私はないよぅ。どうせお仕事だし、休暇とって計画立てるのもかったるいの」 「お休み重なったら、二人で温泉とか行きたいねこまっちゃん」 大豊はずいっと小松に身を寄せた。小松よりも一回り小柄なこの駅員は、たいへん発育のいい胸元を彼女に押し付け熱い上目遣いの視線を送った。小松は唾をごくりと飲み込んだ。 「はぁう、こりゃまたとんでもなく育ちましたね奥さぁん」 「ねね、こまっちゃん。私まだこの島のこと知らないことだらけなの。もっともっと教えてほしいな。島のみんなこと、こまっちゃんのこと・・・・・・」 「落ち着いてください、ダメですいけません奥さん。六谷さんに聞かれてますぅ・・・・・・」 事務室で大型のうちわをばさばさ仰ぎながら、純子は顔を真っ赤にして口を結んでいる。 反対番の大豊が危険人物だという情報は、間違ってなかった。業務引継ぎのとき同期の愛甲しのぶが、何度か困惑しながら相談を持ちかけてきたことを思い起こす。 「しのちゃんもまた、変わり者の面倒見せられてんだなぁ」 時計を見る。お昼まで一時間ある。今日は適当にうどんでも作るか、と純子は思った。 帰省輸送はひとまず落ち着いた。数日後にはどいつもこいつも沈鬱な顔して帰ってくるんだぞ、と純子は小松に冗談交じりに語っていた。 泊まりのさい深夜アニメに夢中になっていた小松は、睡眠欲に半ば打ち負かされた状態でこっくりこっくりよだれを垂らしつつ、改札にいた。そんな彼女に純子がこう話しかけた。 「小松ぅ。今日の明けは何か予定あるかい?」 「うへぇ? 何もないですよぅ?」 「ウチ来るかい? 連休中だから妹たちみんないるぞ。晩飯ぐらいごちそうしてやるよ」 「ろ、六谷さんのご実家にですかぁ!」 ぐるんとオフィスチェアをぶん回し、小松は振り向く。今朝は派手に寝坊したため化粧もしておらず、潤いがあってチャームポイントである黒髪も、適当に結んだだけでぼさぼさだ。 「おうよ。指導してる後輩ぐらい、可愛がってやれんでどうするよ」 「ありがとうございます六谷さぁん、愛してますロケットおっぱい!」 まるで仏像を拝むような感謝の視線で、小松は純子にぺこぺこ頭を下げていた。 そんな彼女のことを、すでに出勤していた大豊美歩が休憩室の陰から「こまっちゃんの浮気者ぉ・・・・・・」とぶるぶる震えて泣いていた。 「これがウチだ」 「六谷さんあなたは何を言っているんですか?」 「これがウチだと言っている」 「マジですか」 「マジだ」 「うへぇぁあああぁああぁああ~~~~~~」 泊まりのための荷物が入ったボストンバッグを、その場に落としてしまった。小松はアゴが外れんばかりの叫び声を上げていた。 小松を出迎えたのは、奈良だか京都だか修学旅行で見かけたような寺院のごときつくりをした、立派な六谷邸の正門であった。 「六谷」という表札の文字は非常に変わった字体をしており、小松には「炎口」という文字に見えた。正門をくぐると、野鳥のさえずりすら聞える緑豊かな庭園が広がっているではないか。小松が「なにこれ」と呟くと純子は「庭だよ」と言ってのけた。 砂利道から逸れて小道に入った。どうやら回遊コースまで構築されているようだ。 森林浴に来たわけではないのに、何かこう遠くまでハイキングに来ているようだった。初夏の日差しが微風でさざめく木の葉にさえぎられ、ところどころ透き通った光の線を下ろしている。ちょろちょろと沢まで流れているではないか。 「これ、入場料とか必要ありませんよね?」 「あはは、公園として開放したらさぞ儲かるだろうなぁ?」 純子が六谷邸の解説をする。もともと九州にあった本家の建物を四割ほど移築して双葉島に再現したらしい。1999年の異能者・ラルヴァ急増化や、2001年の双葉学園開校は、六谷家にとってまさに重要な「転機」であった。要するに、異能者一族・六谷家は双葉学園とともに歩んでいきますよという確固たる意思表示のほか何物でもない。 その四割という数字が何を意味しているのか? 小松は六谷家のすさまじさを想像するのを途中でやめていた。ちっぽけな脳みそのなかでその規模が手に負えなくなったからだ。 「どうしてこんなスーパーおぜうさまが駅員なんかやってて、今なお独身でいるんだろ」 「何か言ったか小松ぅ?」 いいえ、何も言ってませんよ六谷さぁん? そうここ数ヶ月で身につけた営業スマイルを純子に向けたときだった。ガルルルルと獰猛さをかもしだす動物の唸り声が耳に入った。 「いらっしゃいませ、ゆうなちゃん。妹の麻耶子です」 小松が声のしたほうを向くと、ウェーブのふんだんにかかった可愛い茶髪の女性が立っていた。純子の両目を優しくした印象だ。高そうで品質のよさそうな薄地の長袖を羽織っており、シックなデザインのロングスカートがふわふわと揺れている。彼女は上品そうに両手を組んでいるが、その手はしっかりと番犬のロープを握っていた。土佐犬との組み合わせが不自然すぎてたまらない。 「初めまして、新入社員の小松ゆうなです。六谷さんにはいつもお世話になってます」 「話に聞いていたとおり、まだまだ初々しい子ですね純子姉?」 「そうだな、まだまだ何もかもが未熟だ。でも一緒にいて楽しい奴だ」 そうですか、と麻耶子は柔らかな笑顔を崩さない。まぶしい日差しにさらされた体をふんわりと包み込み癒す、慈しみに恵まれたそよ風のごとき女性。「でもこの人は絶対そうじゃない。だってこの笑顔はまるで能面みたいだもの」。鋭くも小松は麻耶子という女性を見抜いていた。 「どうぞごゆっくり。では純子姉、わたくしはちょっとこの駄犬を散歩させてきますわ」 「ああ。人様に迷惑かけんなよー」 「うふふ、そんなことになったら厳しく躾けておきますのであしからず」 グルルと雨漏りのようによだれを落とし小松に殺意をむき出しにしていた土佐犬。いきなり真横にロープを引っ張られ首を締め付けられ、「きゃわん」と彼らしからぬ鳴き声を上げた。「さ、行きますわよ。レヴィちゃん」。麻耶子の微笑を認めた瞬間、土佐犬はがたがた震えて引きずられていった。 「あいつの愛犬・レヴィアタン号だ」 「はぁ、そうですかぁ。それにしても綺麗な方ですねぇ」 「まあな。悔しいがあいつは姉妹で一番モテるんだ。今も大学の同期生と交際してるって聞いてるが、多分あいつが一番先に嫁に行っちゃうんだろうな」 「六谷さんにもいいお相手が現れますよ。綺麗ですし、頼りになりますし。大丈夫ですって」 そう不器用ながらもフォローしてやると、純子は「へへ。ありがとな!」と小松に向かって笑顔を示してくれた。 麻耶子と別れたあと、庭園のさらに奥深くへと進んでいく。 ごく普通の一軒屋が小松を出迎えた。庭園のど真ん中にあるにしては意外と地味なものである。それでも駐車場が三台分あったり屋根に煙突がついていたりするので、豪邸の部類に入るのだろう。真新しさを指摘したら、純子はどうしてかきまりの悪そうな顔つきになる。古くなったから建て替えたんだよ、とどこか落ち着かない様子で小松にまくしたてた。 「思っていたよりも落ち着いたおうちですねぇ」 「昔は屋敷も移築するつもりだったらしいが、あんなん絶対落ちつかねえからやめろって幸子と反対したんだ」 「幸子さんも六谷さんの妹さんでしたっけ」 「おっかねーヤツだぞ? 頭悪そうなお前なんか一目見ただけでひっぱたきそうだな」 「ひどぉい・・・・・・どんだけですかぁ」 小松は涙ぐんで非難の視線を純子に向ける。時折純子は小松に対してずけずけと物を言うときがある。純子は玄関の前に立つと、 「おーい、帰ったぞー。鍵開けてくれー」 と二階の窓に向かって言った。すると上のほうから「はーい、今いくわよー」と返ってくる。 声の主はどたどたと階段を駆け下りてきた。じゃりじゃりという、靴を上から踏みつけて砂埃を床にこすりつける音がする。そして赤いめがねをかけた髪の短い子が顔を出した。 「おかえり、純子姉! ・・・・・・この方は?」 「あ、六谷さんの後輩の小松ゆうなと申します」 「へぇ。あなたが、よく純子姉が話をしてくれる小松ゆうなさん」 小松は顔を青くして純子のほうを向いた。どうせこの人は家族にろくな話をしていないはずだと、不審に満ちた視線を送った。 「何だその目は小松。別に悪いことは言ってないぞ。料理の上手で楽しくて可愛げのあるヤツだって、いつも言ってやってる」 「故障した貨物列車を駅まで引っ張ってきたんですって? その話聞いちゃったときはボロボロ泣くまで笑っちゃったわ。ほんと楽しい人ね」 ワナワナワナと小松は怒りに震え、涙目で純子を睨み上げていた。 「こら彩子! まぁ許せ小松、あれはあれで大変だったしな。 あは、あははは!」 純子は小松を彩子に任せ、突然外出をしてしまった。両親が突発的な帰省のため昨日から不在だということがわかり、夕飯の買出しに行かなければならなくなったためである。 「ウチはね、九州に親族がいっぱいいるの。ママもパパも急な呼び出しで飛んでっちゃったんだ」 「そうだったんですかぁ。それにしても大家族なんですねぇ」 「まぁね。あと末っ子に澄子ってのがいるんだけど・・・・・・。スミちゃんもママに連れて行かれちゃったんだ。かわいそう」 自分のベッドに腰かけて、両足をぱたぱたさせながら彩子は言う。足は長く、絶妙的な肉付きをしている。年下なのに体つきはどこか熟れている。黒いニーソックスとミニスカートが織り成す絶対領域の完成度の高さに、小松はなんとなくうらやましさを感じていた。 小松は彩子の部屋に案内されていた。木目も綺麗なデスクは光沢を発し、小さな文具やぬいぐるみが整然と並べられている。カーペットも小さなテーブルも目立った汚れは見られず、よく片付いた女の子の部屋らしい部屋だといえよう。本棚には幼い頃から読み込んでいるのだろう、年季の入った少女漫画がしまってあった。 彩子はピンク色でチェック柄のチェリースカートに、大き目の黒いパーカーを着ていた。私服に関しては可愛くて女の子らしいものを好むようだ。寒がりなのよね、と自嘲ぎみに小松に言う。 (こんなに可愛らしい格好してるのに、何このスーパーおっぱい・・・・・・!) にこにこしている彩子に適度に相槌を打ちながら、小松は彼女の胸を見ていた。黒くて厚手で丈夫なパーカーにも関わらず、純子に匹敵するサイズのバストが、はっきりくっきり形として表れているではないか。 視覚から得られる情報を徹底的にキャッチし、頭の中で予想データをはじき出た。日ごろ運賃の計算は機械任せであるぽんこつ駅員だが、おっぱいが絡むとソロバンもパソコンも真っ青の演算能力を発揮する。 (八十九のEカップ! それでいて将来成長の余地アリ。恐ろしい子!) あれこれ思考や推測を進めながら、小松は唸った。 学校の話とか仕事の話をしていた。小松は昨年まで高等部に通っていたので、だいたいの話題は共有できた。そして仕事の話題では先ほどの仕返しとばかりに、地下駅の下水施設の奥底にてもう何年間放置されていたのかもわからないラルヴァの死骸があって、ゴキブリが数千匹単位で大量発生し、純子が泣き喚き叫びながらキャノンボールをあちらこちらに叩き込んで収拾がつかなくなった大事件を明かしてやった。 「『怖くて眠れないの小松ぅ。カサカサって音がするんだよぉ。私と一緒に寝てお願い・・・・・・』ってね、ぐすぐす泣きながら私を起こしてきたときがあったの。甘えんぼな六谷さんはとっても可愛らしくて女の子してていいですよぅ。揉みここtいや抱き心地も素晴らしかったですぅ」 「いや・・・・・・ゴキブリは・・・・・・私もダメさ・・・・・・ウェッ・・・・・・」 気づけば彩子もがっくり下を向いて黙りこくっていた。ゴキブリの話は失敗だったかと、小松は反省する。 「まぁ純子姉はかっこいいし、それで可愛いとこがあるから私も好き。私ね、純子姉みたいな人になりたいの」 「彩子さんならなれますよぅ。資質はバッチリです!」 小松がそう褒めちぎってやると、彩子はムンと胸を張って「でしょー!」と調子付いた。Eカップがぐんと突き出る。おだて上げるとそうしてくるのは、やはり姉と同じだった。トップバストとアンダーバストを瞬時に目測。記憶する。ぽわぽわした性格とは思えない姑息で巧みな手法で、小松は彩子のおっぱいを暴いていった。 さほど食指は伸びなかったが、麻耶子のバストもなかなかのものであった。このぶんだと末っ子だという澄子も、下手すれば彼女らの母親もとんでもないモノを持っているかもしれない。これはもう純子のもとで仕事をする部下として、彼女らと有意義な関係を構築していくしかあるまい・・・・・・。 「小松さんどうしたのかしら、黙っちゃって。何か退屈させてごめんね?」 「ああいえお構いなく。こちらこそいきなりやってきてしまってすいません」 「駅員さんかぁー。学校の下に電車が走ってたなんて、私も最近知ったの。みんなには見えないところで小松さんは頑張ってるんだね」 「そう言ってもらえると嬉しくて嬉しくて泣いちゃいそうですぅ・・・・・・」 彩子は機嫌よさそうに微笑みながら、テーブルの上のウーロン茶を手に取る。ところが飲み物は中の氷によってとても冷えており、涼しい季節に合わない無数の結露がコップにまとわりついていた。彼女は不注意で手を滑らせてしまった。 「きゃあっ!」 薄透明のウーロン茶が彩子の胸にかかった。コップは豊かな胸元でぽんと跳ね、転がり落ちる。床に衝突する寸前で小松がコップを取ることができたため、どうにか割らずにすんだ。 「うへぁ、大丈夫ですかぁ!」 「大丈夫! あん、冷たぁい。着替えなきゃ」 寒いのが苦手な彩子はすぐさま水を含んだパーカーを脱ぎ、下に着ていた冬物のインナーまでも脱ぎ捨てて足元に放る。そのとき小松に電流走る。Eカップのまさかのお披露目だ。 衝撃を受けた小松は一瞬呆けた顔になって静止したが、すぐに起動。しかしその眼光はそれまでの彼女のものとは違っていた。何か悪魔が降りてきたのを感じ、恍惚を得て自然と口元が緩む。 「拭いてあげますよぅ彩子さぁん」 「え? 別に平気よ小松さ・・・・・・ひゃあ!」 それからが手際よかった。彼女はボストンバッグに未使用の清潔なタオルがあったことを一瞬で思い出し、ジッパーを開け放ち、ほんの数秒で取り出していた。ばっと広げて彩子の背後に回りこみ、真っ白なメロンを連想させる二つの球体を包み込む。否、掴んでしまった。 「ブラジャー、濡れちゃってますねぇ」 手品師のごとく、小松は右手をひらりとぱっと捻る。するとパチンという何かが外れる音がして、ボトリと巨大なブラジャーが落下した。彩子はひ、と軽い悲鳴を上げた。 「ちょっとちょっと! 小松さん!」 とんとん拍子に事が進んでいき、抵抗する猶予すら与えられない。それだけ小松の手順が円滑で、鉄道のダイヤグラムのように緻密で正確で完璧であった。 新米駅員が邪悪な笑みを見せた。それは彩子には決して見えない、勝利を確信した凶悪な笑顔。おっぱいを掴むは、純真で無知だった同期の大豊美歩を陥落させ、上司の純子ですら銭湯でメロメロにした魔性の手。 「失礼しまぁす」 小松の十の指が動いた瞬間。 彩子はこれまで出したことのない熱い艶冶な一息を発していた。 数時間後、六谷家の玄関が賑やかになる。純子が帰宅したのだ。 「ったく。急な呼び出しかと思えば、テメーの頼みごととか。死ねばいいのに」 「そう言わないでくれ幸子。客が来てるんだ。お前の力が必要だったんだ」 「テメーも早く免許取れ。買い物が多いから車よこせだと? しかも料理付き合えだと? 幸子様をこき使いやがって。これで報酬がシケたもんだったらぶっ殺す」 「スイーツ&ベーカリーTANAKAのスイーツで手を打とう。とっておきの名店だ。好きなものをどれだけでも選んでいいぞ」 「・・・・・・よし乗った。チーズケーキ食い尽くしてやるからな。絶対忘れんじゃねーぞ、我が敬愛する糞姉め」 食材が詰め込まれたたくさんのビニール袋を、純子と幸子は協力して台所へと運ぶ。今晩は二人で夕飯を作り、小松にごちそうすることで決定した。じきに彩子も勝手に手伝ってくれるだろうと純子は考えていたのだが。 「やけに静かだなぁ? 歳の近い二人だからてっきりはしゃいでるもんかと」 「いまどきの子は大人びてんだよ。彩子だってもう十七か? いつまでもガキじゃねーよ」 そういもんかねぇ、と納得しがたいような微妙な表情で純子は言う。長い茶髪を全て背中に回し、ゴムで縛る。立てかけてあった六着のエプロンの中から一つを選び、衣服の上から着用した。同じように幸子も調理の支度に入った。 二人は花嫁修業だけはしっかり積んでいるので、料理の腕前は折り紙つきである。それでなかなか貰い手が現れないのは、やはり性格に大きな要因があるのだろう。 「小松ゆうながいんの? 確かテメーがうぜぇほど話題に出した後輩」 「そうだよ、小松が来てるんだよ。幸子はいつも不機嫌ですぐぶん殴ってくるんだぜ、って教えといた。だからお前のことかなり怖がってるよ」 ザックンと鶏肉の塊を包丁で真っ二つにし、幸子は純子を睨みつける。 「オメーよぅ、私を何だと思ってんだ・・・・・・」 けらけら意地悪な笑顔を見せる純子を前に、さらに怒りが積もり積もってきた。幸子は「けっ」と吐き捨ててから、嫌そうに鶏肉の下ごしらえに戻る。 「そりゃあテメーだったら今すぐにでも蹴っ飛ばしてやりてぇぐらいだ。だがな、よその娘さんに乱暴働くほど私も人間未熟じゃねぇんだよ」 そんな幸子の背後に黒い影が接近しつつあった。 小松である。彩子を徹底的にいじくり倒し、今度は調子に乗って純子にイタズラを仕掛ける気だ。彼女は目の前に見える後姿を純子だと思い込んでいた。純子と幸子は小松でも見分けがつかないぐらい容姿が似ている。だから幸子は日ごろ、わざと地味な格好をしている。 「テメーがもたらした風評被害を解消するチャンスだね。むしろ私が小松という子に教えてやんよ。六谷純子という馬鹿姉はだらしのなくて頭の悪い老いぼれの行き遅れだってことをな! 覚悟しやがれ!」 「六谷さぁん、お帰りなさぁい!」 幸子が威勢よく純子に言ったとき、いきなり後ろからぎゅっと胸を掴まれた。エプロンの上から鷲摑みにされてしまった。幸子は背筋をブルっと震わせ、「はぁあん」などと情けのない悲鳴を上げてしまう。 いつものようにグニグニ揉みしだいてから、小松はようやく違和感に気づいた。 「・・・・・・あれぇ? 何かいつもと感触が違う。六谷さんじゃない」 「なぁにしやがるかぁ、このチンチクリンがぁ――――――――――――――ッ」 マグマをはじき飛ばした火山のごとく、幸子は激しい怒りを爆発させる。振り向きざまに拳を振り上げ、純子が食らわすそれ以上の破壊力を秘めたげんこつを小松の脳天に叩き込む。小松はそのまま前のめりに倒れてしまい、両手で頭を押さえながら泣いてしまった。 「うわぁん、本当にぶん殴ったぁ・・・・・・! 痛いよぅひどいよぅ・・・・・・!」 「ンなことされりゃ誰だって怒るだろうが! 馬鹿姉の弟子はやっぱ馬鹿だ!」 「幸子ォ! 何も殴るこたねーだろがよ!」今度は純子が幸子の胸倉を掴み上げる。「小松は確かに馬鹿だがあんなんスキンシップのうちに決まってんだろ! だいいちお前、さっき自分で乱暴しねえって言ってたくせに!」 小松が「バカバカ言わないでくださいよぅ・・・・・・ふぇぇん」と涙を流している。 「おい今スキンシップって言ったな? 何だスキンシップって? さてはテメーら毎晩毎晩変なことやってんじゃねーだろうな!」 「変なことって何だよ! あることないこと言うんじゃないよこの根暗! 便所飯! 幸薄子!」 「ブッ殺す・・・・・・! 今日こそテメーの息の根を止める・・・・・・!」 幸子の後ろ髪が揺らめいて浮き上がる。結わえていたゴムがピッと途切れ、いよいよ怒髪天を付く。 次の瞬間、築一ヶ月の真新しい家屋が爆ぜた。 薄い藍色の空に、木の葉の陰が際立っている。冷たく乾いた風に揺られ、左右に細かく動いていた。 ほの暗い道を麻耶子は一人歩いていた。口元をきゅっと結び、口角のみを吊り上げた彼女らしい微笑。頬には血液が付着していた。 異様なのはそれだけではない。衣服、特にロングスカートに無数の切れ込みが入り、同じように何者かの血しぶきが浴びせられていた。両方の握りこぶしが真っ赤だ。不審な有様ではあるが、麻耶子はいつもの笑顔を絶やさなかった。 「やっぱり浮気をしていたなんて。くす。私ったら馬鹿な女・・・・・・」 レヴィアタン号を散歩に連れていたその道中、交際中の男子学生が見知らぬ女と公園で語り合っているのを目撃した。女が彼を自分の部屋に連れ込んだところまで麻耶子は尾行し、熱く抱き合っていたところを乱入してきたのだ。 「浮気物は半殺し。浮気相手はなぶり殺し。うふふふふふ」 夜道に靴音を響かせる麻耶子。そんな彼女と不自然な間隔を保ち、愛犬がひどく怯えた様子でてこてこ付いてきている。麻耶子は土佐犬を牽引していなかった。常識外れのとんでもない行為ではあるが、レヴィアタン号は尻尾を丸め、まるでウサギのように縮こまっており、人様を強襲する可能性はほとんど無いように伺える。 六谷家の正門をくぐると閉門する轟音が上がった。存在を忘れられ表に放り出された状態となったレヴィアタン号は、きゃうんきゃうんと門を叩いて悲しそうに飼い主を呼んでいた。 部屋に乱入したのち麻耶子は相手女性と壮絶な殺し合いを開始した。相手も屈強で意地っ張りで負けず嫌いで執念深い異能者の女だった。あまりの恐怖に失神してしまった軟弱な男を放置して、二人は日が暮れるまで拳を交えあった。 真っ暗な庭園を歩いていたところ、焦げ臭い匂いが麻耶子の足を止める。 異変を察知し先を急ぐ。そして彼女が見たものは、全焼してしまい墨と化した、新築の六谷邸の残骸であった。 「な、何ですのこれ・・・・・・?」 柱が一本根元から折れて、粉々に崩れ落ちる。跡形もなくなった豪邸の前で、今なおタイマン勝負を続けている長女と次女の姿があった。 「どうしたぁ・・・・・・。もう立てないのか弱虫幸子ォ・・・・・・」 「テメーもめっちゃ肩上がってんじゃねえか。衰えたな行き遅れェ・・・・・・」 「くたばれェ――ッ!」と二人は同時に咆哮し、真っ向からぶつかり合った。 「うわぁあああん、もういいですぅ! 闘うの止めてくださぁい! お家に帰してくださぁい~~~!」 来客であるはずの小松ゆうなが、地面に座り込んでわんわん泣いている。二人は全く彼女に目もくれず、再び苛烈な異能勝負を繰り広げた。 老朽化したから家を建て替えた、というのは純子のウソだ。彼女はたびたびこうして幸子と喧嘩をし、家を異能で燃やしてしまうのだ。一ヶ月前も純子の見合い話が破談になったことに関して幸子が冷やかしを入れたため、純子がキレてそれまでの家を全壊させてしまった。 「あ、麻耶子さぁん」小松は麻耶子の存在に気づくと、すぐにその胸に飛び込む。「私のせいで二人が大喧嘩始めちゃいましたぁ。怖いよう助けてぇ・・・・・・!」 「・・・・・・もう平気よ、ゆうなちゃん」 麻耶子の落ち着いていて、しっとりした声質のささやき。小松は安心し、ようやく笑顔になれた。泣きはらした両目を拭い優しい彼女の顔を見る。 「めんどくさいのはみんな焼いちゃうから。駄目な男も、駄目な姉さま方も。うふふ。うふふふふふふふふふふふふふふふふふふ」 彼女はうっすら半目を開けて笑っていた。麻耶子の初めて見せた、狂気に満ち溢れた表情。いつも無邪気で元気な小松の顔が、恐怖に歪んだ。 「『ネイパーム・ビート』。鬱陶しいのは油まみれになって燃えちゃえ。FIRE♪」 麻耶子の右手にオレンジ色の発光体が具現した。それは真上へと打ち上げられ、それから二十発ほどのナパーム弾があたかもピッチングマシーンの得意とする滑らかな動作のように、軽々と夜空に向かって放たれていった。 「忘れてた。彩子さん縄で縛ったままだった・・・・・・」 小松の苦笑にも似た空しい笑顔が、閃光に包まれゆく・・・・・・。 数秒後、六谷邸は広大な庭園を含めて双葉島から消滅したのであった。 トップに戻る 作品保管庫に戻る
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2007年NHKロボコン 2007年NHKロボコンでは次の3台のロボットを作成しました。 1号機ハンドは低い旗が取りやすいローラー型 タイヤは通常タイプのの4輪駆動 2号機ハンドは高い旗も取れるくし型 タイヤは対角線上に配置したオムニホイール 3号機1号機、2号機と合体する合体型 旗が上下する ハンド、駆動輪を持たない これら3台とも基本的に同じ回路で動きます。 マシン コントローラ 閲覧回数 - 回
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性別:女 年齢:21歳 身長:172cm 体重:――kg スリーサイズ:89/57/80 外見: 長い銀髪を持った女性。 服装は黒シャツに白いジャケット、白いパンツスーツ。 所属:共和国・騎士団 性格 強気 地形適性 空C/陸A/海C/宇A 特殊技能: 騎士の心得(味方フェイズ時、自機、味方被弾時、気力+2) 底力Lv3 援護防御L1 精神コマンド: 集中、信頼、熱血、期待、補給、見極め エースボーナス: 攻撃力1.1倍 【プロフィール】 共和国出身の女性。 コズミックオーダーの騎士を両親に持つが、幼き頃に父の愛人の下に預けられる。 預けられた際、父は不倫発覚の際に母にボコボコにされた為、エミリーはその様子を腹を抱えて笑ったと言う。 そしてエミリーは父の愛人の下、軍人や騎士としての心得を教わる。 軍略、剣術、機体操作、整備技術などは父の愛人の方針の下、独学で習得する。 そして17になり騎士団に配属。 コズミックオーダー再生の為、今日も彼女は愛機と共に前線に立ち向かう。